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【09.04.11】久間元防衛大臣語る 「北朝鮮が日本に撃つはずはない」、「日本は騒ぎすぎ」
「まずは発射させないように、6者協議を実効あるように努力すべきだ」
窓から見える宗英寺のイチョウがうっすらと緑色になってきました。
いつもはもう少し遅いように思うのですが、このところの異常な「暑さ」でこういう現象が起きているのでしょう。
さて、今朝の朝日新聞に興味深い記事が載っていました。
防衛大臣を務めた自民党の久間氏が、今度の北朝鮮の「ロケット」発射について様々に語っています。
1つは、日本は騒ぎすぎだということです。久間氏いわく、「どんなに考えても今、北朝鮮が日本めがけて撃つはずはありませんから」。
また、「日本中がこんな騒ぎになると思っていましたか」という問いに、「騒ぎにしたのは、おたくら(マスコミ)でしょう。」と明快に語り、最後に「また発射があるかも知れない。どう対応すべきか」の問いに、「まずは発射させないように、6者協議を実効あるように努力すべきだ(以下は略)。」と語っています。
困難であっても外交的努力を尽くすこと
この「騒ぎすぎ」については、こんなことがありました。
我が家の三男がある学童保育所へ手伝いに行った時、新2年生になる子どもから「2年生になれないかもしれない」いわれ、驚いて理由を聞くと「ミサイルが飛んできてみんな死んでしまうんでしょ。」といったのです。
三男はミサイルは、ここへは飛んでこないことなどを説明をしましたが、大変だったと言っていましたが、こんなところにまで「マスコミの騒ぎすぎ」の影響が出ていたのです。
久間氏へのインタビューは、ここに紹介した以外にミサイル防衛に対する高い評価など問題のある発言も含まれていますが、ある程度、冷静にみている点は興味深いところです。
この問題については、8日に志位委員長が演説で北朝鮮のロケット発射はきわめて遺憾だとした上で、今後の対応として大事なこととして@北朝鮮による核兵器開発を終わらせることにあり、この目的の達成のために外交的努力が唯一の手段であること、そしてその場として6カ国協議が最良の場であり、そこでの対話を再開させることが大切、Aそうした努力を尽くさないままの、やみくもな制裁強化論、ましてや軍事対応論は、外交的解決を図る上での障害以外の何ものでもないの2つを強調しました。
軍事対応論は勇ましく聞こえますが、困難であっても外交的努力を尽くすことが何より大事だということです。
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