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【09.03.19】70億円のむだ遣い 効果のない全国学力テストには不参加を
テストから半年後に返されても今後の指導に活かすことはできない
WBCで日本はキューバを再度完封して準決勝に進むことになりました。
韓国、ベネズエラ、アメリカの4つの国で優勝を争いますが、日本の投手力はいいようなので問題は点がどれだけとれるかでしょう。
さて、13日の一般質問では全国学力テストを取り上げ、国が70億円もの税金を使いながらいかに効果がないかを指摘しました。
次の一文は、北勢地域のある先生が書いたもので、「学力テストにいったいどんな有効性があるというのか」というものです。
−実施の仕方における、「学力テストとしての有効性」のなさ−
『一般的に学校現場でテストを行った場合、なるべく早く採点し、解答用紙を返すと同時に、答え合わせをしながら生徒からの質問に答えるなどして、「どこが間違っているのか」「どうすればよかったのか」「これからどういう点に注意すべきか」などといったことを気づかせるのが常識である。
それに対し、「全国学力テスト」は、実施から結果の送付までに、夏休みをはさんで半年もかかっており、結果が送られた時点では、ほとんどの生徒は問題用紙を保管などしていないし、問題を記憶してもいない。
さらに解答用紙も返却されないため、渡された個人票(問題番号と正答かそうでないかの一覧表)を見ても、どこがどう間違っていたのかがわかるはずがない。このようなテストで「学習課題を明らかにし、今後の指導に生かす」ことなどできるはずがない。全国学力テストを「本当に役立たせる」つもりがあれば、文部科学省に対し、「すぐに採点し、解答用紙を返却させるように改善させる」ということを求めなければおかしい。もし現場教師がこのような形でテストを実施したら、どんな苦情や抗議が殺到するか、考えればすぐわかることである。』
受験産業の小冊子が子どもを通じて学校から各家庭に配布された
私はこの文章を読み上げ、教育長に見解を聞きました。
教育長は、「テストの結果についてはその通り。文部科学省にもっと早く返してもらうようにいいます」と問題があることを答弁しました。
また、ある市内の小学校で全国学力テストの採点などを委託されている「ベネッセ」という受験産業の小冊子(右の写真)が子どもを通じて学校から各家庭に配布された問題を取り上げ、教育委員会の見解を質しました。
教育委員会は「今後はこうしたことがないようにする」と答弁しましたが、全国学力テストで受験産業が学校で「市民権を得ている」実態が明らかになりました。
最後に、70億円で新規採用の教員が何人採用できるか聞くと、1人350万円として2000人が採用できるとのことでした。
いかにお金の使い方が間違っているか、明らかではないでしょうか。
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