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【09.03.18】国保税を大幅に値上げする条例「改正」案 総務委員会で否決される

「こんな大変な経済不況の時に値上げをするのはやめるべき」という意見が大勢を占める

野村コミュニティの南にある常夜灯?「こんな大変な経済不況の時に値上げをするのはやめるべき」−こうした声が多く出されたのが今日の総務常任委員会でした。
今日は国保税の大幅な値上げをする条例「改正」などを審議する総務常任委員会が開かれ、採決の結果、賛成少数(7名中2名が賛成)でこの条例「改正」は否決されました。
私が議員になって10年になりますが、委員会で議案が否決されたのははじめてです。
審議では、これまで値上げしなければならない状況にありながら放置してきた市の責任やこの経済不況の時期になぜあげるのか(所得が比較的あった時期の前年度所得で保険税が計算され、所得が減った(なくなった)今、高い保険税を支払わなければならない)という意見や、この値上げは市長のマニフェスト(暮らしの質を高める)と違うという意見が出されました。
さらに、値上げをしないために追加で国保会計に一般会計から入れる財源については、凍結を表明している庁舎建設の基金分(3億円)の一部、1億円を回すだけいいことを指摘し、修正の意思はないのか市長に問いましたが、市長はその意思がないことを表明しました。
また、他の委員からは来年度以降の(値上げしなければならない)予測に、不確定要素が多いことや払う側の立場に立ってもっと緩和できないのかという意見が出されました。

26日の本会議 採決はその日までわからない状況

完成した市斎場また、他の議員からは、ある程度の一般財源(会計)からの投入はやむを得ないが、収入に応じた応分の負担は必要であること、そのために限度額の見直しや低所得者への配慮が必要だという意見が出されました。
さらに別の委員からは、昨日、市長あてに国保税の値上げ撤回の署名が提出されたこと(今朝の中日新聞が報道)を取り上げ、その時、市長がどういう答えをしたのかを質す意見もありました。
この委員会に所属する福沢みゆき議員は、医療費が毎年5%ずつ増えるという予測で値上げが考えられているが、医療費のどこが増えるのかなどを調査し、対策を講じる必要があることや値上げをすることでさらなる滞納が増え、さらなる値上げをしなければならなくなるという悪循環に陥(おちい)ることなどを指摘し、この1年は値上げをしないことを求めました。
議論の中で、桜井市長や市民部長から医療費を少なくするために、予防の充実が必要なことや低所得者への減免制度の見直し、資格証明書の発行の見直しが必要だという答弁がされました。
3時間ほど続いた白熱した議論の後、採決に移り結果は賛成少数で否決されました。
今回の委員会での否決は、値上げが明らかになって以降、開始された値上げ撤回の署名の活動やケーブルテレビで本会議での議論が市民に広く伝わったことなどが大きな影響を与えたようです。
最終的には、26日の議会最終日の本会議で採決がされますが、否決か可決かはその日までわからない状況のようです。

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