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【09.03.02】哲学なき(議員の)定数削減はあまりにも悲しい

こぞって定数削減、報酬削減を争っている

庭の馬酔木(あせび)の花3月1日付で『市議団ニュース』第68号を発行しましたが、今日は議員と市職員の方、3人から間違いの箇所の指摘を受けました。
それは来年度予算案で「関の山車(やま)会館整備事業」を「2000万円」と書いたのですが、正しくは「200万円」の誤りだったのです。
次のニュースで訂正をしなければなりませんが、ただ、多くの人に読んでもらっているからこそこういう指摘もしていただけるのだと思っています。
さて、先日山梨学院大の江藤俊昭教授を招いての議員研修会が行われたことはこのHPで書きました。
その時に、江藤氏からいただいた資料に「(議員)報酬と議員定数を考える」という一文がありましたが、大変いい指摘だと感じましたので紹介します。
氏は「議会は、住民の意向に押されてか、議員定数の削減と報酬の削減で満ちあふれている。議会は、こぞって定数削減、報酬削減を争っているように思われる。」と指摘していますが、確かに三重県下でも3月に行われる伊賀市議選、その後、行われる松阪市議選など定数削減での改選が非常に多くなっています。

「議会のパワーアップ」こそ必要

庭のボケの花が一輪咲きました氏は続けて、「しかし、そもそも議会費は一般会計における割合で0.6%程度である。(中略)本来議会改革は、行政改革と同様の論理では語れない。執行機関の行政改革は、公的サービスを効率よく提供することにある。議会改革は、地域民主主義の実現こそが問われなければならない。(中略)議会は、住民代表機関であり積極的に住民の声を聞き住民とともに討議することが必要である。同時に、それを踏まえて議員同士が自由に討議して議会としての意思を示さなければならない。その上で、議会の意思を踏まえて執行機関と切磋琢磨する。こうした議会を創り出していかなければならない。いわば議会のパワーアップである。哲学なき定数削減、報酬削減競争はあまりにも悲しい。」と指摘しています。住民側も「議会のパワーアップ」を求めているのに、なぜか「哲学なき定数削減、報酬削減」になびいてしまう−つまり、定数削減をするのならそれがこういう理由で「議会のパワーアップ」となるというしっかりとした哲学が必要だということです。
「よそがやるからうちもやらないと」とか「市民感情からすれば・・・」ということだけで「哲学なき定数削減」はやるべきではないということではないでしょうか。

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