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【09.01.29】シャープ(株)亀山工場へ派遣切りをやめるように申し入れ
話し合いは30分にして、会議室での写真撮影はダメ
ここ数日は暖かく外での活動がやりやすくなっています。
今日は、党県委員会としてシャープ(株)亀山工場へ出向き、派遣切りをやめるよう申し入れをしました。
この行動には、大嶽党県委員長、中野党県書記長、萩原、真弓両県議、福沢市議と松岡党北勢地区委員長、白瀬赤旗記者と私が参加し、シャープ(株)亀山工場側は喜田総務部参事と2名の方が対応されました。
まず、話し合いに入る前にシャープ側から「30分にして欲しい」という申し出がありましたが、私達は少なくとも1時間は必要だと主張し見解が別れました。
それともう一つは、私達が赤旗記者が同行しているので写真(私達だけを写す)を撮らせて欲しいと申し出たのですが、シャープ側は「工場内はすべて撮影禁止」という理由で認めませんでした。
萩原議員が工場内を撮影するのではなく、この会議室だけでもダメなのかと重ねて求めましたが、最後まで認めませんでした。
関連会社までは把握していないという回答
本題に入りシャープ側は派遣切りの見込みを3工場(亀山、多気、天理)で3月末までに380人を契約更新しないという先日の新聞報道通りの回答だったため、亀山工場の派遣切りの数を質しましたが、最後まで工場別には答えられないという回答に終始しました。
また、この380人の中に一部、契約途中の派遣切りもあるという説明だったため、契約途中での派遣切りは法違反であり、やめるべきだと強く指摘しましたが、シャープとしては「派遣会社と契約している」という理由で責任逃れの回答でした。
さらに、多額の内部留保のごく一部を使えば雇用が守れるという指摘には、「服部先生(私のこと)のHPによく書いてもらっているので知っているが、(一工場の)私の立場ではお答えできない」という回答に終始しました。
また、4月からの新規採用については予定通り採用をする(内定の取り消しはない)ことや高卒の採用はすべて県内で他県からは採っていないことも明らかになりました。
最後に、シャープ亀山工場だけではなく関連会社も含めて派遣切りが行われているが、実態はつかんでいるのかという問いに、関連会社までは把握していないという回答であり、380人というのは全体の一部であり、関連会社などを入れればかなりの数になることが明らかになりました。
自ら決めた「企業行動憲章」にも反する対応
私は亀山市が45億円を出し、市民がもっとも期待したのは、雇用が増えることであり、今回のような派遣切りを行えばこうした雇用の確保という期待を裏切ることになることを指摘しました。
結局、1時間近く話をしましたが、「おっしゃることはわかるけれど、私の立場ではお答えできない」という回答が多く、企業として回答のできる人が対応すべきであり、今回の対応では企業としての社会的責任を果たしていないといわざるを得ません。
シャープ(株)は「シャープグループ企業行動憲章」で、「情報開示・情報の保護」として、「お客様はもとより、株主、投資家、お取引先、従業員など、さまざまなステークホルダー(利害関係者)とのコミュニケーションを図るとともに、社会への説明責任を果たすために、企業および商品・サービスに関する適正な情報を適時に開示・提供します。」として「コミュニケーションを図る 社会への説明責任を果たす」などと宣言しているのに、話し合いを短時間にすることを求めたり、会議室内だけの写真撮影も禁止し、さらに回答できる立場の人が対応しないなど自ら決めた「企業行動憲章」にも反する対応だったと言わざるを得ません。
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