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【08.10.28】所得100億円を超える大金持ち10人で何と減税183億円

自公・民主、延長競う 証券優遇税制

まだまだ咲き続ける庭のあさがお昨日のしんぶん赤旗日刊紙が1面トップで報道したのがこの記事です。
『わずか10人に183億円の減税―。自民・公明両党と民主党が延長を競いあう証券優遇税制が、一部高額所得者に巨額の恩恵を及ぼしていることが分かりました。国税庁の申告所得税標本調査(2006年分)をもとに本紙が試算しました。
 株式などを売却した利益、および配当にかかる税率は本来20%ですが、証券優遇税制によって2008年末までは10%に軽減されています。減税は、年間総額約1兆円規模に達しています。
 国税庁の申告所得税標本調査から、このうち株式などを売買して得られる減税額(申告所得のみ)が分かります。2006年分の減税額は約2322億円にのぼります。
 株式などの売買所得のある人で申告所得の合計が1億円を超える人数は1・93%ですが、この階層の優遇措置による減税総額は1422億円に達します。減税額の6割強を占めます。
 申告所得の合計が100億円を超える人数は、わずか10人、全体の0・004%にすぎません。その減税総額は約183億円に達しました。一人当たりにすると約18億3000万円もの減税を受けている計算になります。
 自民・公明、民主の各党は、金融危機対策を口実に証券優遇税制の延長を検討しています。格差拡大に拍車をかける富裕層減税を推進します。

自民・公明党と民主党がどんな人たちの利益を代表している政党かが良くわかる

医師不足で危機的な市立医療センター「自民・民主の政策、語録」
 ▼「現行証券優遇税制のうち、配当に対する軽減税率の延長を行う。譲渡益に対する軽減税率については、民主党税制改革大綱との整合性を調整のうえ、延長を検討する」(民主党「金融危機対応案」、15日)
 ▼「長期保有を条件に3年の期限付きで、この配当課税等については例えば(税率を)5%にするとか非課税にするとか、こういった思い切った政策ができないのか」(民主党・福山哲郎参院議員、15日の参院予算委員会での質問)
 ▼「貯蓄から投資ということに回っていくためにということを考える、そのための税制、そういったものは大変大事」(麻生太郎首相、15日の参院予算委員会での答弁)
 ▼「現行の証券優遇税制の枠組みは維持していくのがいい」(自民党・柳沢伯夫金融危機対応プロジェクトチーム座長、19日付「日経」)
 証券優遇税制とは? 上場株式等の譲渡益・配当に対する税金は現行、税率が10%(所得税7%、住民税3%)に軽減されています。譲渡益については、2002年まで本則26%だった税率を自公政権が2003年から20%(国15%、地方5%)に優遇した上、2003年から2007年までこれを半減(10%)。2007年度税制「改正」で期限をさらに1年延長しました。
配当についても、本来20%の税率が2003年度から2007年度まで10%に優遇され、同様に2008年末まで延長されています。自民党や民主党は、譲渡益、配当ともに軽減税率をさらに数年延長することを検討しています。
こういう対応をみると自民・公明党と民主党がどんな人たちの利益を代表している政党かが良くわかります。こうしたことを知った上で選挙で投票すべきです。

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