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【08.10.28】北海道から調査に 企業誘致をしたのになぜ、市民の反応が良くないの?
おかしなおかしな今国会の民主党の対応
昨日の報道によれば解散・総選挙は先送りされ、年内にはない可能性が強くなったようです。
驚いたのはこうした与党の動きに対して民主党の参議院国対責任者が、「解散が先送りされるなら徹底審議だ」という趣旨の発言をしていることです。
民主党はこの国会を通じて審議を短時間で切り上げ、法案成立に協力していますが、その理由は早期解散をさせるためだそうです。
しかし、補正予算にしろ給油法案にしろ重要な問題であり、徹底審議をするのは政党として当然のことです。
それを早期に解散するのなら早く通してもいいよという態度をとること自体、全く道理のないことであり、結局、法案を早期に通したい自民・公明にうまくしてやられたということになりました。
こんな政党に政権を任せることはできないことがはっきりしましたし、それを反映してか最近の世論調査では支持率が下がってきています。
市民がこの企業誘致に冷ややかで意外な感じがした
さて、前置きが長くなりましたが昨日、北海道のある大学の大学院の学生さんが亀山にみえ、企業誘致に成功したまちで市民アンケートなどを行い、レポートをまとめるということで私も取材に協力しました。
彼女は日曜日にショッピングセンターで市民アンケートを行ったのですが、来る前に予想していたものと異なり、市民がこの企業誘致に冷ややかで意外な感じがしたというのです。
彼女は私に「なぜ大きな企業の誘致に成功したのに、商店街は活気がないし市民の反応が冷ややかなのか」という質問をしてきましたが、私は企業誘致で市民が期待したものと実際に起こっていることに大きなずれがあることを話しました。
1つは雇用(シャープへの正規雇用があまりにも少ない)であり、2つ目には地元の企業に波及がほとんどない(シャープのブラックボックス化という戦略のため、地元の企業にほとんど仕事が来ない)、3つ目には誘致されたのが家電産業であり、亀山にある既存企業と仕事の面で結びつく企業を誘致したわけではないこと、4つ目は誘致企業の社員たちが求める都市としての機能が亀山は非常に弱いため、周辺の比較的大きな都市に住み、亀山に住む社員が少ないこと、5つ目にそうした「効果」が弱いのに、一方では、交通渋滞やアパートの乱立など新たな問題が生じていることなどを説明し、こうしたことが市民が「企業誘致はあまり効果がない」という思いを持っている要因であることを話しました。
辛口なHPの記事が目にとまり話を聞きにきた
彼女はいろいろと報道されていることと実態が随分違うということが今回、亀山に足を運んでみてはじめてわかったといい、市民アンケートをできるだけ多く取り、まとめたいといっていました。
それと「企業誘致の成功を評価する論評が多い中で、服部さんの辛口なHPの記事が目にとまり話を聞きにきた」ということも言っていましたが、もしHPの記事がなかったら県や市の言い分だけが全国に流れ、それがすべてだと理解されるのかと思うとこのHPの果たしている役割は小さくないのだと改めて感じた取材でした。
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