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【08.09.25】9月議会が終わりました 税金の使い方を質した議会だった

党市議団は2つの補正予算と2つの決算の認定に反対し他の議案には賛成

カラー舗装された野村の通り麻生内閣が発足しましたが、閣僚18人中11人が2世、3世議員という異常さです。
すべての人がダメだとはいいませんが、多くは生まれた時から政治家の家に育ち、「政治とはこんなもの」という感覚があるのではと思います。
普通の庶民の中から政治家になれば、永田町の感覚は国民の感覚とはずれていることがわかるのですが、そういうこともないようで期待できないのは当然です。
さて、昨日、9月議会が終わり、党市議団は2つの補正予算と2つの決算の認定に反対し他の議案には賛成しました。
この議会で特に重視したのが負担増や原油・物価などの高騰で本当に苦しい市民生活にとって必要な予算なのか、決算だったのかという点です。
この点で一般会計補正予算には交通バリアフリー構想の策定など必要なものがありますが、一方で必要と思えない予算があり、反対しました(関連する公共下水道特別会計補正にも反対)。
問題の予算は市庁舎建設のためのPFI方式等可能性調査委託料(700万円)と下水道工事の舗装復旧時のカラー舗装(3100万円)、竜川の底をコンクリートで底張りする予算(1000万円)の3つの問題点を指摘しました。
詳しくは反対討論を載せましたのでご覧ください。

市民生活が困難な時に使う予算かどうか

改築が計画されている亀山中学校の第1棟の完成予想図 日本共産党議員団を代表して、議案第63号平成20年度亀山市一般会計補正予算及び議案第67号平成20年度亀山市公共下水道事業特別会計補正予算の2つの議案について反対の立場で討論します。
 今回の一般会計補正予算には、交通バリアフリー構想策定や原油高騰に対応する燃料費の補正など必要なものが含まれていますが、その一方で必要性に疑問のある補正もいくつかあります。
 まず、債務負担行為補正である新庁舎建設事業PFI等可能性調査委託料です。この予算については議案質疑や総務委員会での審議で問題点を質してきましたが、納得のいく答弁は得られませんでした。反対の理由は、庁舎建設でこのPFI方式を検討しながら採用した自治体があまりにもわずかであり、庁舎建設でこの方式を採用するには様々な問題があること、また、この方式の最大のメリットは、財政難の自治体が一時期に多額の予算を用意せずに建設できることであり、この点で庁舎建設の基金を計画的に積み立てられ、合併特例債も使える亀山市にはメリットがないこと、さらに多くの市民が利用する市庁舎という性格から考えて、建設後の庁舎の維持管理・運営を民間に任せることは「公(おおやけ)の責任」という点で問題があること、最後に市の答弁では、「今後、他の施設でこうしたPFI方式の採用を考える上で今後に活かせる」と言われましたが、施設ごとに性格が違うことや建設時期の違いなどでその都度、調査をやらなければならず、この点では活かすことはできません。以上の通り、このPFI方式を庁舎建設に採用するかどうかの可能性の調査を今、700万円もの予算を組んでまでやる必要はないと考えます。
 次に、下水道工事に伴う舗装復旧工事で道路にカラー舗装するための補正ですが、わずか1キロほどの道路をカラー舗装するのに3100万円もかかります。市民生活に必要な予算が十分に配分されているのであれば、こうしたカラー舗装も問題ないのかもしれません。しかし、国の悪政が続く中、負担増や原油・物価の高騰などで市民生活が大変な時であり、こうしたところにこそ予算を使うべきであることを考えれば、補正を組んでまでやらなければならない工事とは言えません。
 最後に、河川維持修繕費として竜川の底張りをする工事請負費です。この工事自体は、今より流れやすくするためのもので必要性は理解できますが、最近のゲリラ豪雨と呼ばれる雨に対応するのであれば、この地域の開発を規制し今以上の排水が流れ込まないようにすべきです。ところが竜川の底張りをする一方で、この地域で新たに30数戸の分譲住宅の開発を認め、竜川へ流れ込む排水を増やしているのです。これでは1000万円もかけて竜川を改修することが活かせません。
 以上の通り、問題のある補正予算を含むこの2つの議案には反対するものです。議員各位のご賛同を求め、討論とします。

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