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【08.09.20】むだ遣いはやめよ 立派な橋に13億円、自然豊かなところに10億円の自然の森公園
立派なデザインの橋をつくっても見るところがほとんどない
今朝は台風一過の青空が広がっていますが、早朝配達で5時半頃に西小の前を通ると何人かのお父さんが正門前に立っていました。
今日は運動会があるので場所取りをするようですが、親も気合い十分です。
さて、昨日、決算特別委員会が開かれたことはお知らせしましたが、企業誘致以外にもいくつか問題のある決算を質しました。
その1つが市道和賀白川線(野村の忍山神社の前を通って県道鈴鹿関線につながる道路)の鈴鹿川に橋を架ける工事で、この橋をなぜか「新市のシンボル」にして普通の橋とは違ったデザインの橋を架けるというものです。
質疑では、まず昭和59年に着工したこの道路の橋がなぜ、新市のシンボルになるのか、この橋の工事費の財源に合併特例債を使うための口実に過ぎないことを指摘しました(新市のシンボルにして新市建設計画にあげないと合併特例債が使えない)。
その上、鈴鹿川に架かる橋を「デザイン懇話会」まで開いて検討し、デザインイメージとして写真のような「斜張橋の形式」の立派な橋をつくる予定です。
質疑では、普通の橋とこの計画の橋ではどれぐらい工事費が違うのか質したところ、「イメージだけで工事費の積算はしていないが、普通の橋で8億円、この橋の場合は13億円程度」という答弁が返ってきました。
私は5億円も余分に予算を使って橋をつくるのはむだ遣いであり、やめるべきだと指摘しました(道路を造る以上川に橋を架けることは必要)。
さらにこの橋をどこから見るのか、この橋の周辺は交通量がほとんどない道路しかなく、橋を通行する人以外はほとんど市民が目にすることがないことも指摘し、こうしたむだ遣いはやめるように強く求めました。
自然が豊かなところに10億円もかけて自然公園が必要か
また、もう一つは総事業費約10億円をかけて計画されている自然の森公園です。
この計画は、和賀町にある市有林とその周辺の土地を用地買収し、できるだけ地形をいかした公園づくりをするというものですが、この南部地域は里山や田・畑などの自然が豊かなところであり、わざわざ10億円もかけて自然に近い公園をつくる必要があるのか大いに疑問です。
確かに南部地域には公共施設がないことや子どもの公園が少なく、運動施設もありませんからそうしたものをつくるのであれば、市民の要望と合致するのでしょうがただ、「自然をそのままいかした公園」をつくることが南部地域の人たちの要望とは思えません。
この2つの事業で15億円もの税金のむだ遣いになります。
今、生きていくことだけでも大変は市民が多く、暮らしを守るための予算や教育や福祉、医療を充実させるための予算がまだまだ足りない中で、こうした税金の使い方は認められません(こうした事業を含んだ一般会計の決算には反対しました)。
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