<< 活動日誌の目次に戻る
【08.09.13】亀山九条の会 イラク帰還兵アッシュ君の講演に120人が参加
会場が参加者でいっぱいに 小・中学生を連れた親子や20代〜40代も結構多い
11日の本会議で副市長が「コンプライアンスは建て前」と発言したことがテレビを見ていた市民の中で波紋を広げています。
法律や条例でどんな規定がされていても「それは建て前で実態は別ですよ」ってことになれば行政が成り立たない−発言の取り消しぐらいではすまない重大な問題だというのです。
今後の議会での市の対応に注目したいと思います。
さて、今日は亀山九条の会の第4回総会があり、記念講演としてイラク戦争のアメリカ軍帰還兵であるアッシュ・ウールソン君(26歳)を迎えました。
事前に新聞各紙などで紹介してくれたこともあり、予定より多くの人に参加いただき、会場の「あいあい」の大会議室が満員となる120名の参加がありました。
特に、小・中学生を連れた親子や20代〜40代ぐらいの方が結構多く、幅広い参加となりました。
アッシュ君は英語でしゃべるのですが、女性通訳がその場で日本語に直して話してくれるので聞きやすくなっています。
彼は大学在学中、学費返済のために「州兵」(災害や攻められた時のみ出動する部隊)になりますが、イラク戦争開始によって派兵命令を受けます。
彼がイラクで見たのは、イラクの人たちを「ハジ」と呼び、人間扱いしない軍のひどさです。
8歳の子どもとやぎを殺した時に、米軍はやぎには200ドルを払い、子どもには100ドルしか払わなかった−やぎの方が値打ちがあるという判断です。
帰還兵の自殺者は1日平均17人にもなる
また、アメリカのホームレスの3分の1が帰還兵であり、帰還兵の自殺者は1日平均17人にもなるということです。
こうした戦争がなぜくり返されるのか、その大もとには戦争でもうける軍需産業や石油産業があり、それらが時の政府の中枢とつながっているのです。
彼は最後に、戦争ではない手段でもめ事を解決することが大事で、その意味で日本の憲法九条は日本人だけのためにあるのではなく、世界の人のためにあると語り、ただ、この憲法九条を守れるのは日本人だけであることを指摘し、九条を守る活動を強めることを訴えました。
会場には、三重テレビも取材に来て夜6時からのニュースでも伝えていました。
憲法九条を守ることは世界の願いであり、日本人にしかできない活動だということを教えられたいい講演会でした。
なお、会場でアッシュ君たち「反戦帰還兵の会」の活動のために多額のカンパが寄せられました。
アッシュ君は講演後、「あいあい」にある温泉につかり疲れをとって次の目的地へ車を走らせて行きました。
<< 活動日誌の目次に戻る