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【08.07.25】キャノン派遣社員のひどい労働実態 志位委員長が講演で語る
「三畳ほどの部屋に、小さな窓がついているだけです。まるで独房です。」
「とてもまともに人間が住むことができる場所じゃない」−これは党創立86周年記念講演会での志位委員長の話の一部です。
志位委員長は、6月30日にキャノン長浜工場を訪れましたが、その前に派遣労働者の話を聞きました。その時の様子を講演の中でこう語っています。
『まずあらためて強い憤りをもったのは、派遣労働者のおかれているあまりに非人間的実態であります。私たちは、前日の29日、若い労働者から話を聞きました。「ひどい二重の搾取がおこなわれている」という告発が寄せられました。つまり派遣会社にマージンをピンハネされているだけではないのです。派遣社員は、寮に住まわされて、寮費、電気代、水道代、テレビ代、布団代、冷蔵庫代など、ありとあらゆる費用をひかれ、必死に働いても手元には月10万円以下しか残りません。
それでは寮とはどのようなものか。現場に行きました。まわりは田んぼという場所です。そこに、8棟、約300人が住む建物が建っている。建物の中はどうなっているか。話を聞きますと、一つの部屋をぺらぺらの薄い壁で三つに仕切って、一人分は三畳ほどの部屋に、小さな窓がついているだけです。まるで独房です。トイレと台所と風呂は共同です。「ロボットのように働かされ、毎日汗びっしょりになっているのに、洗濯物を干す場所すらない。とてもまともに人間が住むことができる場所じゃない」と訴えられました。
さらに行ってみますと寮のまわりにはまともに商店がないのです。寮の入り口にはコンビニがあるのですが、これは派遣会社が経営しているコンビニなのです(どよめき)。ここの商品がまた高い(大きなどよめき)、トイレットペーパーなどが高くて、ここでも搾りあげられていると訴えられました。
生きた人間の生活をまるごと搾れるだけ搾って、あとはモノのように使い捨てにする。こんな働かせ方は放置するわけには絶対にいかないということをいいたいと思います。』
蟹工船が若い人たちに良く読まれているといわれていますが、こういう実態を聞くとなるほどとうなずけます。
一刻も早くこうした非人間的な状態は解消しなければなりません。
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