<< 活動日誌の目次に戻る
【08.06.26】何の論証もなく市の主張を鵜呑みにする情報公開審査会ならいらない
斎場建設での2度の不調の原因は何か 市民の目線で検証することが必要
今日は天気予報に裏切られました。
雨が降るかもしれないということで洗濯物を家の中に干したのに、何と晴れて暑いぐらいの日でした。
昼に帰って来て、あわてて外に干し直しましたが、この時期の天気予報は確率が悪いようです。
さて、以前、設計金額の情報公開を求めたところ非公開とされたため、情報公開審査会に異議申し立てをした問題で、審査会の市への答申と市の決定通知書が届きました。
結論からいえば、市の「非公開」の決定は妥当であるというものです。
私が異議申し立てで主張したのは、斎場建設の入札で2回も不調となり、その背景に市長が決める予定価格が、設計金額から見て大幅な「歩切り」(正当な理由もなく設計金額の一部を控除し、予定価格を決めること)がされているという声が業者から聞かれ、中には「2割も歩切りしている」という声まであり、2度までも不調になった原因の究明が必要であり、そのためには設計金額を公開し、その金額が適正であったのか、また、それをもとに決める予定価格が妥当なものだったのかを市民の目線で検証することが、競争入札の健全化や透明性を確保することにつながり、このことで公益性を図ることができると考え、設計金額を入札後に公表するように求めたものです。
私の主張に対する見解はほとんど皆無
ところが審査会の答申では、こうした私の主張に対する見解はほとんど皆無で、市の主張を何の論証もなく「一応の合理的な理由があるもの」といい、「裁量権の逸脱ないしは濫用のない限り、実施機関の合理的な判断を尊重」すべきだと述べています。
しかし、答申の「基本的な考え方」にも書いているように、条例制定の目的は「市政に対する市民の的確な理解と批判の下にある公正で民主的な市政の推進に資すること」であり、そのためには問題となっている入札の全貌を市民が知ることができなければ、「市民の的確な理解と批判の下」に市政がすすめられないのは明らかです。
こうした立場から市の「非公開」という決定が妥当だったのかどうかを審査するのが審査会の役割であり、今回のような決定しかできないのであれば、審査会の意味をなさないといわざる得ません。
<< 活動日誌の目次に戻る