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【08.06.24】斎場建設で9千万円の補正 おおもとに2回の入札不調

東京都狛江(こまえ)市長選で党員首長が4選を果たす

ユリの花東京都と神奈川県の境に人口8万人ほどの狛江市というまちがあります。
このまちの市長選で共産党員の市長が、自民・公明推薦の候補と民主などの推薦の候補を大差で破り、4選を果たしました。
3期12年間の市民の暮らしを守る市政が評価されたのです。
さて、6月議会では斎場建設での9000万円の補正が大きな議論となりました。
私は議案質疑で補正に至る経緯を質しましたが、市側は補正の理由として進入路の道路勾配(こうばい)を8%から6.5%へと緩やかにすることになり、そのための工事変更で補正が必要となったという答弁でした。
しかし、この勾配を変更することは昨年8月に議会にも報告されていたことであり、補正が必要なら昨年12月議会でも今年の3月議会でも補正予算を提案できたことになります。
これについての市側は、昨年11月の建築工事の入札(予定価格が5億4800万円の工事−1回目の入札)やそれ以降の土木工事などの入札差金(予算計上した額と落札額の差額)で、何とか補正せずに当初の予算でいけると考えていたと思えるものでした。
ところが昨年11月の1回目の入札が不調になり、同じく11月の2回目の入札も不調となり、ようやく今年2月の入札で落札したのです。

2回も入札が不調となった原因と3回目の落札率99.5%という異常さの原因究明を

久しぶりの晴れ間(昨日、自宅から)この3回目の入札は、予定価格が9億9500万円に対して落札金額が9億8980万円でようやく業者が決まったのですが、この入札の落札率(予定価格に対する落札価格の割合)は何と99.5%で、入札差金はわずか546万円という額でした。
常識的に考えて10億円もの工事で、99.5%の落札率というのは競争のない「談合」以外にできない「わざ」ではないでしょうか。
つまり、市の担当者は昨年8月に勾配を緩やかにすることで工事費が増えることに対して、その後の建築工事と土木工事の10億円ほどの入札で、かなりの額の入札差金(例えば90%で落札すれば1億円ほどの入札差金)が生まれることになるので、補正なしでもやっていけると踏んでいたのではないかと思われます。
それ以外に、「今年の2月の入札結果を見て補正を決めたので当初予算にも間に合わず、6月議会になってしまった」という市の答弁は説明がつきません。
結局、入札が2回も不調となってしまったことと3回目の入札で差金がわずか546万円だったということが大きな狂いを生じさせ、この時期に補正を組むことになったのではないでしょうか。
つまり、2回も入札が不調となったことと3回目で落札率99.5%という異常な高さでの落札が9000万円の補正のおおもとではないでしょうか。

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