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【08.06.20】毎日100人近い人が自殺する日本は本当に異常です

自殺者を生み出す社会のゆがみの是正を

人間を使い捨てにする労働がはびこる社会を反映して良く読まれている「蟹工船」サッカー北京五輪代表候補の水本裕貴君がガンバ大阪を退団し、移籍に向け他チームと交渉しているというニュースが報道されました。
先日、テレビで放映された試合で解説者が「水本君はこのところ実戦経験が少ないので」と語っていたのが気にはなっていたのですが、本人はそうしたことを考慮した上での決断だったようです。
どこのチームに行っても頑張って欲しいものです。
さて、「自殺者が10年連続3万人超え」というニュースには本当に考えさせられました。
3万人を超える人が自殺するというのは、単純計算で毎日に100人近い人が自殺しているということです。
また、亀山市の人口が5万人ですから2年足らずで亀山市の規模の市が1つなくなるほどの自殺者が出ているという数字なのです。
自殺者の内訳では、60歳以上と30代の増加が目立ち、この両世代では過去最高となりました。
高齢者を襲う医療改悪(後期高齢者医療制度はその典型)、税や介護保険料などの相次ぐ負担増など高齢者が生き続けることが困難な社会になってきているという背景があるようです。
また、30代は「就職氷河期」などと呼ばれた時期に学校を卒業し、相次ぐ労働法制の改悪で「派遣」、「請負」などの不安定な働かされ方を一番強いられている世代です。
また、正社員になった人も異常ともいえる「長時間労働」で、過労自殺やうつ病になる人が増え、自殺者増大の大きな要因となっています。
政府も本気で自殺者を生み出すこうした社会のゆがみを是正する取り組みをすべきです。

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