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【08.02.12】設計金額、設計単価が非公開 これでは不調になった原因の検証ができない
このところ工事の入札で‘不調’が目立つ
沖縄でまた、米兵が暴行事件を起こしました。
「綱紀粛正」だとか何とかでは解決しないことは歴史が証明しています。
あるテレビのキャスターの「アメリカでも嫌われている海兵隊はもういらない」という言葉が印象的でした。
さて、このところ亀山市の工事の入札で落札者が出ない「不調」(工事の入札で予定価格を下回る金額の入札がない)が目立ってきています。
昨年度から保育園の耐震工事のための仮設園舎の建設が5回の入札でやっと落札するという事態が起きました。
今度は斎場建設で、建築の入札が2度に渡り「不調」となり、3回目に建築と第2期造成工事、橋梁下部などをいっしょにして入札を行い、ようやく落札となりました。
こうした一連の不調がどこに原因があるのか、それを見るために仮園舎の工事の設計金額の情報公開を求めましたが、公開されませんでした。
理由は、「公開することにより、当該事務事業又は将来の同種の事務事業の公正又は適正な執行に著しい支障が生ずると認められるものがあるため」ということです。
青森地裁で設計価格の公開を命ずる判決
ところが時代の流れは設計金額の公開に向かってすすんでおり、公開する自治体が増えています。
昨年末には、青森地裁で設計価格を非公開とした市に対して「不開示情報には該当しない」と判断し、公開するように言い渡し、市は公開することにしたといいます。
この裁判で、市の主張は今回、亀山市が非公開とした理由と同じ主張をしており、それが裁判では認められませんでした。
判決では、「入札後ならば、開示した価格をその後の工事の参考にしようとしても、工事は個別的事情がそれぞれ異なる上、物価の変動や技術の進歩によって予測には限界がある」と指摘しています。
亀山市の不調が設計金額を知ることで設計金額が妥当だったのか、また、予定価格が妥当なものだったのを検証し、不調となった原因を市民の目線で明らかにできるということです。
市が非公開とした以上、異議申し立てを行い、情報公開審査会での検討に委ねたいと思っています。
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