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【07.09.24】景観を守る取り組みは市まかせにせず市民の手で
この5年間に7階以上の建物が7件も・・・
以前にも書いたが、彼岸花は不思議な花だ。
異常気象の中でも彼岸には必ず花が咲く。
桜などはその時の気温で開花時期が大きく変化するが、彼岸花は「ぶれない」花だ。
さて、報告が遅れたが一般質問で無秩序に開発がすすみ、10階を超えるマンションやアパートなどが次々と建設されていく実態に市はどう規制するのかを質した。
特に旧国道1号線沿いは、高層の建物が次々に建設されている。
市の答弁によれば、平成14年から18年までの5年間で195件の共同住宅の建築確認申請があり、内訳としては3階までが177件(90%)、4〜6階が11件、7〜9階が4件、10階以上が3件となっているとのことだ。
「県の景観条例の運用とうまくかみ合った形で」との答弁
質問ではまず、こうした建物に高さの規制ができないのかを質したが市は、「(ごく一部の地域で高さ制限があるが)一律の高さ制限はない」また、「都市計画法に基づく『高度地区』の指定などで『高さ制限』は制度上は可能だが、市民や土地所有者などの十分な理解が必要となる」との答弁だった。
確かに自分の土地に建てるのに建築基準法などの法律以外に、市の規制が入ることになれば市民の十分な理解がないとできないだろう。
しかし、問題はそうした合意を得るための努力をしている間にどんどん開発がすすみ、平成22年度に策定予定の「景観条例」が間に合わなくなることも考えられる。
そこで条例が制定されるまでの間、地域を限定するなどして規制ができないかと質したのに市は、「現在、三重県が景観条例の制定(9月議会に提出)をすすめているので、この条例の運用とうまくかみ合った形で、市環境保全条例を活用して景観に関する議論や指導などできないか、庁内で検討中」との答弁が返ってきた。
自分たちの地域のことは自分たちで決める
この質問の最後に私は、「企業誘致以降、企業の求めるスピードに合わせてワンルームなどの開発がすすんだが、一方、開発を規制、誘導する施策は市民との合意の基にすすめなければならず、どうしても開発が先にすすんでしまう。総合計画などでは亀山の自然や文化遺産などを守ることと企業誘致が両立するように書かれているが、実態はそうはならない」ことを指摘した。
いずれにしても景観条例づくりは、市に任せるのではなく「自分たちの地域のことは自分たちで決める」という市民の取り組みを始めようと思う。
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