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【07.08.19】人形まで“目の敵” 「青い目の人形と平和展」を観て
ごくわずかな時期に過ぎない「資本主義」の時代に壊していいのか
ここ数日の暑さは本当に異常だった。
予報では暑さのピークは過ぎたようだが、こうした異常気象の原因が地球温暖化にあるとすればこれからもこんな夏が来ることになる。
途方もない年月をかけてつくりあげた偉大なる“生命維持装置”である地球を地球の歴史からすればごくわずかな時期に過ぎない「資本主義」の時代に壊していいのか!そのことが今、問われている。
人形を隠し守ろうとした勇気のある日本人達がいたことに励まされた
さて、昨日はかめやま美術館で展示されている「青い目の人形と平和展」を観てきた。
この人形は1927(昭和2)年にアメリカから日本に親善として1万1975体の人形が送られ、三重県にも194体が届いたが、太平洋戦争で「敵国の人形」ということでそのほとんどが焼却や廃棄処分された。
戦後、心ある人達によって隠されていて難を逃れた人形が見つかり、三重県下でも9体(全国では321体の人形が見つかり保存されている)が見つかった。
展示では、人形が親善として送られ日本の各地の学校で歓迎会が行われたこと(西小学校−当時は亀山小学校で行われた歓迎会の写真が展示)、その後、戦争になり各地で人形を廃棄したり焼却していった歴史が当時の新聞記事で紹介されている。
中には児童にアンケートをとり、人形をどう処分すべきかの意見を求めた学校まである。
戦争教育に利用したものと思われるが、戦争になれば人形まで目の敵にしたという歴史に戦争の恐ろしさを知った。
また、同時にこんな世情の中でも人形を隠し守ろうとした勇気のある日本人達がいたことに励まされた。
この展示は今日(19日)までだが多くに人にみて欲しい。
今後の展示の予定
20日〜21日 四日市総合会館
23日 伊勢市中島小学校
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