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【07.03.27】病気の時に医者にかかれない ひどい!保険証の取り上げ
亀山市の滞納世帯は加入世帯の約2割
ようやく冬が去り、春になってきましたが、能登半島での地震でいつ起こるかわからない地震のこわさを再認識しました。
さて、今日は昨日に引き続き予算特別委員会があり、私は国保会計の問題をただしました。
国民健康保険は制度発足時とは大きく様変わりしています。例えば、国保世帯の職業構成をみると、1975(昭和50)年には年金生活者などの無職者が8.4%に過ぎなかったのが、2003(平成15)年には無職者が5割を超え、2015(平成27)年には6割近くに達すると予測されています。
つまり、収入の少ない人の割合がどんどん増えているのです。
また、国保世帯の平均所得はこの10年ほど年々少なくなり、2004(平成16)年には年間165万円しかなく、このため所得に占める税負担率は約9%にもなっています。
こうした制度の持つ問題があるため、亀山市の滞納世帯も1,700世帯になり、加入世帯の約2割にも達しているのです。
こうした状況は、現在の保険税額が支払えない額になっていることを示しているのです。
資格証の発行をやめるように求める
ところがこうした状況を無視して、滞納世帯に保険証を渡さずに資格証(医療機関に医療費の全額を支払わないとかかれない)を発行するということがやられているのです。
都道府県単位でみると、三重県がこの資格証の発行で第1位になっていて県政の悪さが現れています。
先日もある人が病気がひどくなっているのに病院に行かないので、まわりの人が無理に病院に連れて行ったところ保険証を取り上げられていることがわかり、病院にかからなかった理由がわかったというのです。
その上、長く治療しなかったため、かなりの重傷と診断されたというのです。
つまり、滞納世帯に保険証を渡さないというやり方を続ければ、病気が重症化して医療機関にかかることになり、医療費がよりかさみ国保会計を圧迫するという悪循環になるのです。
その上、資格証を発行しても払えない人の滞納は減らないのですから、何の効果もありません。
委員会の審議では、国保の現状を明らかにするとともにこうしたやり方をやめるように強く求めましたが、市は方針を改めませんでした。
この国保の問題は今後も取り上げただしていくつもりです。
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