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【07.02.09】長良川河口堰の水は飲ませないという市長公約はどうするのか

シャープへ工業用水の代わりに日量7,000トン送るというもの

シャープ亀山第2工場今朝は新聞各紙に県の来年度予算案が載りました。
その中で「シャープ亀山第2工場への工業用水の供給は、2011年度の給水開始に向け長良川河口堰からの導水に本格着手。北勢広域水道拡張事業として24億6千万円を計上した。」(中日新聞)と報道されています。
昨年末には、新聞各紙がこの問題を取り上げていますので、知っている方もみえると思いますが、これには大変大きな問題がいくつもあります。
まず1つは、この長良川河口堰からの導水は環境ホルモンなど水質に問題が多いということで市民の反対が多く、田中市長もついに「市民の飲み水には入れない」と公約したという経過あります。
今回の導水は、あくまでも上水道としてであり工業用水ではありません。
つまり、亀山市が飲料用として送られてきた水をシャープへ工業用水の代わりに日量7,000トン送るというものなのです。

水道料金の値上げは必至です

満開に近い梅の花ここで問題となるのが工業用とは別に、関係8市町(亀山市も入る)で飲料用として11,000トンを配分するということです。
そうなれば亀山市も日量数百トン(予測)を受けることになり、飲み水として使わなければならなくなります(もし、使わなくても契約水量分の水道料金は支払わなければなりません)。市長の公約をどうするのか、問われるところです。
また、現在、亀山市は1日最大の給水量(夏場の一番暑い時の使用量)が約25,000トンで、施設全体の能力は約38,000トンありますから十分に余裕があり、長良川河口堰からの水を必要としていません。
2つ目に問題となるのがこうした水を受けるのが、上水道会計だということです。
工業用に使うといってもあくまでも上水道ですから、当然、私達の飲み水と同じ水道事業会計に入り、水道料金を計算する場合この単価の非常に高い長良川河口堰からの水も含めるため、水道料金の値上げは必至です。
このように「市民には飲ませない」と公約していた長良川河口堰の水をシャープが工業用水を必要としているということで水不足も起こらないのに高い料金で買うという全く市民の理解が得られない事業です。
長良川河口堰の計画時の需要予測が大きすぎ、今ではどこの自治体でも水需要は「あまり気味」なのですから、シャープ以外はほとんど必要としていないというのが実態です。
こんな事業に24億6千万円も県の予算を使うことは到底、認められません。

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