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【07.01.09】なぜ、こんなにストレートに財界の要求が政策に反映されるのか

「変貌する財界」−日本経団連の分析−佐々木憲昭衆議院議員の本

「変貌する財界」−日本経団連の分析−佐々木憲昭編著日本の政治や経済を批判的に見るようになって40年ほど経ちますが、今ほど財界の要求がストレートに政治に反映される時期はないと思います。
なぜこうなったのか、何が変わったのかなどと思っていた時に出されたのがこの「変貌する財界」−日本経団連の分析−佐々木憲昭編著(新日本出版社 税別2500円)という本です(発売は17日ですが、7日の鈴鹿市党後援会総会の会場で購入しました)。
大学時代、経済を勉強してきた?経済学徒としてはどうしても解き明かしたいテーマです。
なかなかまとまって読む時間はありませんが、これまでに読んだ範囲でこの本を紹介します。

豊富な資料、データの分析があり、それを通してこうした結論に

中央が佐々木憲昭衆議院議員この本は4章からなり、第1章では基礎的なデータから財界がどう変わったを明らかにしています。第2章では、この財界の変貌が日米経済関係の変化にどう投影しているのかを明らかにし、第3章では財界戦略の新自由主義的「改革」路線がどう実行されていったのか、第4章では政治資金の流れからみた財界の政治支配の解明をしています。
詳しくは書けませんが、序章の一部を紹介します。
「結論から言えば、日本経団連が以前とは違って日米多国籍企業の共同の利益を追求する団体に変貌をとげ、打ち出される政策が露骨な新自由主義的内容(構造改革路線)に切り替わったことが変化の根本にある。そのうえで、その意向を政治・行政にストレートに反映させる仕掛けづくりとして行政・政治「改革」が行われ、行政も与党も“利害調整”型からトップダウン型に政策決定の仕組みを変えられた、ということであった。露骨な財界奉仕と庶民に対する無慈悲な収奪の根源には、そのような変化があった。」
この本を読むと豊富な資料、データの分析があり、それを通してこうした結論にいたったのがよく分かります。
久しぶりに「なるほど」と感じさせてくれた本でした。

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