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【06.12.19】なぜ、シャープと凸版印刷では工業用水の料金が違うのか?
政治にたずさわる人達があまりにも道徳観が欠如している
「道徳を教えなければならないのは、政治をやっている連中だ」−政府税調の本間会長が公務員宿舎に入っていて、愛人までいたという報道には本当にあきれました。
こんな人物が国民に負担増を押しつけ、大企業に減税をするという税制「改正」を決めたのですが、政府や企業に厚遇されてこうした方針を出したことは明らかで、これも「やらせ」の1つではないでしょうか。
子どもの中でいじめが横行する原因の1つは、政治にたずさわる人達があまりにも道徳観が欠如しているからではないでしょうか。
文部科学省がタウンミーティングで「やらせ」を行い、福島、和歌山、宮崎などの県知事が談合にかかわり辞職、そして今回の政府税調の会長のスキャンダルです。
子ども達は大人はいい加減だと感じているでしょう。
料金の差別化には、合理的な理由が必要
さて、12月議会が明日で閉会です。
これまで議案質疑や一般質問で取り上げてきたことをいろいろと報告してきましたが、今回の議案でもう一つ、どうしても報告しなければならない議案があります。
この議案は、すでに工業用水を1㎥あたり28円で給水をしているシャ−プとは別に、新たに工業用水を給水する凸版印刷へ1㎥あたり34円75銭という高い金額の料金を設定するという条例「改正」です。
この給水開始時期の違いによる料金の差別化には、合理的な理由が必要ですが、議案質疑や産業建設委員会での質疑を通じてついに明らかになりませんでした。
シャープへの料金を上げないためのものとしか考えられない
市の答弁は、「経済産業省が承認したから」というだけのもので、同じ工業用水であるのに別料金にする特別な事情についても納得のいく説明はありませんでした。
それどころか、議案質疑を通じてこうした別料金というのは三重県の工業用水道事業では例がないこと、また、全国148ある事業体のわずか19%にあたる28の事業体でしか実施していない極めて限定的なものであることが明らかになりました。
結局、今回の別料金という提案はシャープへの料金を上げないためのものとしか理解できません。
ところが、助役答弁でもあったように、シャープへの給水は赤字であり料金の引き上げはどうしても必要なのです。
こうしたことを考慮するならば、この機会にシャープと凸版印刷の料金を一本化し、赤字の解消に向かうべきであり納得のいかない議案なのです。
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