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【06.05.30】米軍住宅、1戸8000万円を日本が負担する異常さ
修学旅行で知った沖縄の現実
先日、三男が修学旅行で沖縄へ行きました。
那覇空港へ下りるときに米軍機が飛行しているため、15分ほど上空で待たされたそうです。その日はこの15分の遅れが最後までスケジュールに影響したと怒っていました。
腹立たしいことですが、中学生として沖縄の現実を知るいい勉強にはなったようです。
さて、その沖縄にかかわることですが、在沖縄米海兵隊のグアム移転を理由に日本政府が負担することになっている米軍家族住宅の一戸あたりの建設費(土地代を除く)が、日本国内に「思いやり予算」で建設する家族住宅の二倍以上の約8000万円に達することが18日、分かりました。
日本共産党の井上哲士議員が参院行革特別委員会で示し、その異常さを追及しました。
国内の「思いやり予算」による建設費に比べ、2・5倍
額賀福志郎防衛庁長官は、国内に「思いやり予算」で建設している家族住宅の一戸あたりの建設費について、約3000万円と3300万円(三寝室タイプ、最大で145平方メートル)と答弁しました。
在日米軍再編で日米両政府が合意した、グアムへの家族住宅の建設費は、25・5億ドル(約2800億円)。日本政府は、約3500人分=3500戸を建設すると説明しており、一戸あたりの金額は、約73万ドル、約8000万円になります。「思いやり予算」による建設費に比べ、2・5倍に達します。
こんな政権をいつまでも続けさせるわけにはいかない
そもそも米国領にある米軍基地の建設費を米国以外の国が負担する例は、歴史的にも、国際的にもありません。しかも米軍は、グアムを戦略拠点として強化する方針を打ち出しており、そのための基地建設費を負担することは、二重三重に無法なものです。
井上氏は「思いやり予算」で建設している家族住宅も、日本の公営住宅の平均面積の二・七倍もの広さがあるとして、国民の批判を浴びていることを示し、「(グアムにつくる家族住宅は)その倍の費用がかかる。なぜ、こんなに費用がかかる豪華住宅なのか」と告発しました。額賀長官は、建設資材をグアムの島外から搬入しなければならないことなどをあげ、「米側の説明によると、どうしてもコスト高になる」と答弁しました(日本共産党のHPより)。
阪神大震災や新潟中越地震などで被害にあった人達が求めている個人住宅への国の援助は、全く認めないのに米軍住宅に対しては、法的に負担する必要のないものまで1戸8000万円もかけて住宅を建設するという異常さは本当に腹立たしい限りです。
こんな政権をいつまでも続けさせるわけにはいきません。
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