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【06.01.20】移動図書館車を廃止 図書館の役割が果たせるのか!
3月から老朽化のため、移動図書館車を廃止
今、大きな問題になっている耐震偽造もライブドア問題も根っ子は「規制緩和」です。
耐震偽造は建築基準法を「改正」し、民間でも検査ができるようにし、また、ライブドアの錬金術は、商法の「改正」で株式分割ができるようにしたことなどの法律「改正」がおおもとにあるのですから、こうした法律の「改正」に対してどの党がどういう態度をとったのかも問われなければなりません(日本共産党は両方とも反対しました)。
さて、今日は3月から老朽化した移動図書館車を廃止することについての説明が教育民生委員会協議会でありました。
利用者が減った原因も明らかでないのに廃止を決めた
この協議会は、正式の会議ではありませんので教育委員会の説明を聞き、議員から質問をする程度のものですが、私はいくつかの問題を提起しました。
1つは、年々利用者数が減ってきているのは統計資料でわかるが、減ってきている原因は何か、それをつかんでいるのかということです。
教育委員会の答弁は、そこまでの調査をしていないというものです。私は「それであれば、減っている原因が図書館側のサービスの提供の内容にあるかもしれないし、それを改善することで利用者が増えることも考えられる。原因も明らかでないのに利用者が減ったので廃止というのは納得できない」と指摘しました。
「どうすれば多くの人に読んでもらえるようになるのか」が欠落している
2つ目に、移動図書館車を廃止してそれにかわるサービスはどうするのかただしました。答弁では、インターネットや携帯電話で借りられるようにするというものでした。
しかし、移動図書館車の利用者で2番目に多いのが70歳以上であることを考えれば、こうした対策では利用できる人が一握りということになります。
結局、図書館の使命である「いかに多くの人に本を読んでもらうか」また、「どうすれば多くの人に読んでもらえるようになるのか」という発想が乏しく、「利用者が減ったのでやめます」という対応しかないというなんともお粗末な図書館行政の実態が明らかになった会議でした。
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