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【05.12.10】なぜ、こんなにも簡単に人の命が奪われるのか

社会のストレスが弱いものに向かっている

冬の夜、ライトアップされた多聞櫓毎日、ニュースを見るのが嫌になります。次から次へと子どもが殺され、それがいつ、どこで起きても不思議ではないという怖さを感じます。
今、日本は多くの国民が「弱肉強食」、「勝ち組、負け組」など、職場でも学校でも地域や家庭でもストレスをためこんでいます。
そうしたストレスが弱いものに向かっているのが最近の事件のように感じます。
もちろん、犯罪を犯した人を社会の責任にするつもりはありませんが、根本のところを直さないとこうした事件はなくならないと思います。

いずれは道理のある方向に社会が変わっていく

北山から野登山方面を見る一方で、国民がこうした政治や社会を批判しようと動き出すと大きな政治的な力で押さえつけようとします。
立川ビラ配布事件で東京高裁は、防衛庁立川宿舎にビラを配布した3人の被告に、罰金刑の判決を言い渡しましたが、無茶苦茶な判決です。マスコミ各紙も社説でイラク派兵に反対する運動を抑える政治的狙いがあったのではないかと書いています。
昔、マルクスは「資本主義は自らの墓ほり人をつくっている」という趣旨のことを書きましたが、今、ちょうどそういう状況です。
地球温暖化など地球環境を破壊し、国民生活が成り立たなくなるような負担を強いて、一方で大企業や高額所得者が大もうけをし、自分達とつながる「勝ち組」と呼ばれる人達を政治家として送り込んでいます。
しかし、こうしたことがいつまでも続くはずはなく、いずれ社会や政治を変えようとする大きな流れに共感する人が増えていくことになるのです。
筋の通らないことはいつまでも長続きしない、いずれは道理のある方向に社会が変わっていく−こういう確信を持ちながら頑張っていきたいものです。

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