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【05.10.29】外国人との共生 地球規模でとらえないと

亀中の文化祭 明るくいきいきとした舞台

左端が三男、大樹今月は土曜日になると雨が降ります。秋は周期的に天候が変わりますが、ちょうど土曜日に雨が降る周期のようです。
今日は朝から雨降りでしたが、午前中は亀中の文化祭を見てきました。特技発表の部で三男(中2)が10人でグループをつくり、ダンスを披露しました。
昨日まで毎日のように友達の家で夜遅くまで練習をしていましたが、その甲斐あってか大変、明るくいきいきとした舞台でした。
午後の合唱コンクールも聞きたかったのですが、都合で聞けませんでした。

国境を越えて人が移動する時代

講師の田村太郎さん午後は、KIFA(亀山国際交流の会)の「地域社会の中での多文化共生のあり方」という講演会を聞きに「あいあい」へ行きました。
KIFAは外国人を支えるボランティア組織で、様々な活動をしていますが、今日はNPO法人多文化共生センター理事の田村太郎さんを招いての講演会が行われました。
2時間ほどの話でしたが、外国人との共生の問題を地球的な規模でとらえるという視点が大変勉強になりました(国境を越えて人が移動する背景として『世界がもし100人の村だったら』の「すべての富のうち、6人が59%を持っていて、みんなアメリカ合衆国の人です。」という一文を引用し、富の偏在があることを指摘されました)。

日本人が便利な生活ができる裏側に外国人労働者がいる

シャープ亀山工場亀山市で外国人が増えているという現象(人口の4.5%で2,234人)を「国境を越えて人が移動する時代」になってきているという視点でみれば、いろんなことが見えてきます。
人の移動が起こる2つの要因として、送り出す側(プッシュ)の要因と受け入れ側(プル)の要因があり、送り出す側では、アジアやブラジルなどの安い賃金(例えば日本やアメリカの平均月収が30万円であるのに、中国は15,000円、ブラジルは34,000円しかない)や農村から都市への人口移動(さらに海外へと移動)などがあり、受け入れ側では、労働人口の減少やより安い労働力(外国人)を求めるなどの要因が人の移動をつくり出しています。
講師の田村さんは、日本人が便利な生活ができる裏側に外国人労働者がいるということを考えなければいけないと話されました。

長くいっしょに住む住民として考えるべき

ケイトウの花さらに、こうした「国境を越えて移動する人」はこれからも増えることや最近の傾向として、一時的な「出稼ぎ」ではなく、定住する外国人が増えつつあること、さらに長く住むことで外国人の「無年金高齢者」が出てくる可能性があることなどを指摘されました。
これからは行政も市民も単なる「出稼ぎ」だというとらえ方から、長くいっしょに住む住民としてどうつき合い、どんな施策が必要なのかを考えていかなければならないということを教えて頂いた有意義な講演でした。

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