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【05.08.04】狙いが見えた! 自民党が憲法改悪条文案
交戦権を持った軍隊として出動し、アメリカ軍といっしょに戦闘することになる
自民党の新憲法起草委員会が憲法9条を全面改悪する内容の「新憲法第一次案」を発表しました。
それによると、9条2項の「陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」という条文を削除し、新たに「侵略から我が国を防衛し、国家の平和及び独立並びに国民の安全を確保するため、自衛軍を保持する」と明記しています。
また、自衛軍が「自衛」活動のほか、「国際貢献」や「秩序維持」の活動を行うと規定しています。戦争を放棄した現行憲法の平和主義を全面的に否定しています。
これは、これまでの「海外での武力行使はできない」という歯止めを取り払い、海外での戦争に出て行けるようにすることが狙いなのです。
イラク戦争のような場合に、交戦権を持った軍隊として出動し、アメリカ軍といっしょに戦闘することになるのです。
「侵略戦争だ」といって戦争を始めた例はない
今度の自民党案では、「軍隊」ではなく「自衛軍」とし、「侵略から我が国を防衛」するとしていて、日本という国家を守るためという理由をつけています。
しかし、長い人間の歴史で「侵略戦争だ」といって戦争を始めた例はありません。常に戦争を始める時には、国を守るため(自衛のため)という理由をつけるのです。
それどころか、自民党政権はいまだに過去の戦争を「侵略戦争」だと認めていないのです。
こういう政権が、憲法を改悪すればどういう事態が起こるのか容易に察しがつきます。
国連からも非難されているアメリカの単独行動に、無条件に従う今の政権がこんな改悪憲法を持ったら大変です。
今こそ、憲法を変えさせない、憲法9条を守る運動が大切な時はありません。
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