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【05.04.19】“侵略”という言葉がない「歴史教科書」

中国の人がなぜあれほど怒りをあらわにしているのか?

憲法9条を守れのポスター中国での反日デモが大きな問題になっています。
デモだけなら問題はなかったのですが、投石をするなどの暴力行為はどんな理由があっても許されません。
ただ、私達日本人が考えるべきことは、中国の人がなぜあれほど怒りをあらわにしているのかということです。
手元に問題となった「新しい歴史教科書」(扶桑社)があります。
読んでみて驚いたのは、この歴史教科書には、日本が起こした戦争の歴史の記述に「侵略」という言葉が一つもないことです。
ドイツなど他国が起こしたものは、「侵攻」とか「侵入」とか書いているのに、日本が起こした中国や東南アジアに対する戦争には、こうした言葉が一切使われていないのです。

ドイツがなぜ、周辺国とうまくやれているのか

改築中の西小太平洋戦争が「侵略」戦争であったことは、誰しもが認める間違いのない事実です。
それなのに、この本の執筆者達は、「侵略」という言葉を使わない教科書をつくっているのですから、被害を受けた国の人達が怒るのは当然です。
そしてこうした教科書を認める日本政府が批判され、国連の常任理事国入りも周辺国に反対されるのは、当然ではないでしょうか。
同じ侵略戦争を起こしたドイツがなぜ、周辺国とうまくやれているのか、その違いはこうした戦争への反省があるかないかの違いです。
日本はドイツに学び正しい歴史認識を周辺国と認め合う努力をすべきです。


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