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【04.11.18】犬山市の30人程度学級を学ぶ
各学校が決め、教育委員会がそれを支える
17日に愛知県犬山市を視察し、都市景観条例と少人数学級の取り組みを視察しました。
犬山市の少人数学級の取り組みは、県が少人数学級を実施しない中で県と談判し、実現にこぎつけたことで一躍有名になりました。
この犬山市の少人数学級の特徴は、機械的に児童・生徒数で決めずに各学校からの要望に基づき取り組んでいることです(各学級が34人を超える学年という基準はあるが、機械的に適用しない)。
自治体では限界がある 根本的には国での実施が必要
例えば、ある小学校の1年生では1クラス33人ですが、4クラスに分け1クラス25人にしています。これは各学校の判断に任せ、各学校で最大2クラス増やすことができるからです(クラスが増えた分の担任に校務主任と教務主任の正規職員各1名を充てるため、最大で各学校2クラスしか増やせない)。
また、この増やせる学級数に限界があるため、市内小学校10校・中学校4校のうち各学級34人を超える5学年で解消できません。
犬山市では各学校での判断を尊重し、それを教育委員会が支えるという形になっています。また、こうした取り組みに人件費だけで1億5千万円が使われています。
問題は、自治体がこうした努力をしても限界があり、根本的には国での実施や都道府県での実施がどうしても必要です。
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